減少する植物プランクトン㊤ 10/08/11 (10:09)

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食物連鎖に大きく影響   東 周一郎

 7月29日付読売新聞によると、食物連鎖の基盤を支え、酸素生産など重要な役割を担う海洋の植物プランクトンが、世界で年間平均約1%の割合で減少し続けていることが、カナダ・ダルハウジー大学などの研究で分かった。1950年以降のデータの豊富な北半球だけでも約60年間で地球全体の約40%も減少している。気候変動による海水温の上昇が原因とみられ、気候変動による生態系への影響を裏づけた。

 海の植物プランクトンは、人為的に排出される量の3分の1にあたる年間約20億トンの二酸化炭素を吸収するほか、魚が捕食する動物プランクトンの餌として食物連鎖の基盤を支える。研究チームは「植物プランクトンの減少は、地球全体の食物連鎖に大きな影響を与える」としている。

 周知のとおり、植物プランクトンは光合成によってエネルギーを生産し、有光層と呼ばれる海や湖の水面で生活する。光合成を通じ、植物プランクトンは地球上の酸素の維持に大きな役割を果たしており、植物全体の酸素生産量のおよそ半分を担っている。植物プランクトンの固定した炭素化合物は、海水中や淡水中の食物連鎖の基礎になっている。海中で最も注目される食物連鎖の一つに、植物プランクトンがオキアミに食べられ、それをヒゲクジラが食べるという鎖の数が少ないものもある。

 しかし、地上生態系の植物と違って、分類学上の植物プランクトンは多岐にわたり、真核生物の原生生物、原核生物の真正細菌、古細菌が含まれる。海中にはおよそ5千種の植物プランクトンがいると言われている。


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