世界の天候異変、猛暑と寒波    東 周一郎 10/08/18 (9:09)

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 台風一過の日本。12日夜、日本海を東北東に進んでいた台風4号が東北地方を横断して太平洋側に抜けた。気象庁によると台風4号は秋田市付近に上陸し、山形県酒田市では最大瞬間風速23メートルを観測。岩手県の太平洋側に抜けた。8月の大型台風は珍しい。台風一過で一安心したものの熱い夏に逆戻り。

 7月25日付、天候異変に関する日本メディアの特集記事。『世界の気象異変/ロシアで熱波、南米では寒波/偏西風の大蛇行影響/大雨、海水温が影響』と『天候異変、世界混乱/猛暑や干ばつ 小麦価格が高騰/偏西風や海洋異変が原因か』とがある。

 冬の南半球。南米各地では、寒波で少なくとも200人以上の死者が出ている。ボリビアでは過去に降雪記録がない地域で雪が降り、チリでは各地で吹雪による停電で交通が止まり、町が孤立した。アルゼンチンでは寒さで少なくとも14人が死亡、ホームレスの人を屋内に収容するなどの対策に追われ、ガス需要が増えたため炭で料理するレストランもあるという。ペルーでも、標高3千メートル以上の地域で零下24度を記録し、政府が緊急事態宣言を出した。ブラジル西部の州では寒さで家畜2万7千頭が死に、損害額は400万レアル(約2億円)に上ったという。

 連日猛暑の日本だが世界に目をやると、各地を異常気象が襲っている。ロシアは記録的な暑さに見舞われ、中国は大雨続き。一方、季節が逆の南米では寒波が猛威をふるい、各地で多くの死者が出ている。原因の一つは上空で吹く偏西風の異変とされる。

 モスクワはここ連日、最高気温が33~35度台を記録し、7月24日には36・7度に。クレムリン恒例の護衛交代式典が「参加者や観客の安全のため」中止された。エアコンが品切れ状態になり、救急車の出動要請も1日8千~1万回と通常の倍近くに増え、エアコンのない地下鉄で乗客の死者も出た。郊外の泥炭地が自然発火して煙が舞い、異臭とともに市中心部に迫っている。干ばつ被害も広がり、小麦輸出大国のカナダやカザフスタン、欧州連合(EU)での被害とも相まって、小麦の国際価格は20%ほど高騰した。

 ロシアは西部やシベリアを中心に猛暑となり、同国気象庁によると、1日の平均気温が平年より9~10度も高い状態が長く続き、「130年の観測史上最も暑い年になる」(フロロフ同庁長官)。緊急事態省によると、水死者は全土で昨年より倍増、6月は1244人、7月も891人に達し、計2千人を超えた。干ばつや自然火災で26の連邦構成体が非常事態を宣言した。そこへ今度は森林火災で、無尽蔵と言われる泥炭層に燃え移って燃え続けており、モスクワ住民は猛暑と煙でストレスが続いている。

 中国南部では6月中旬から続く大雨で、7月23日現在で742人が死亡、367人が行方不明となっている。世界最大の三峡ダムは過去最多の水が流れ込み、長江は1987年以来で最大規模の洪水被害が出ている。被災者は約1億2千万人、倒壊した家屋は約67万軒に上っている。

 こうした熱波や寒波は、偏西風の異変がもたらしている。西から東に向かって地球を一周して吹いているが、気象庁によると、北半球では7月から南北に大きくうねる状態が続いている。南米の大寒波も南半球の偏西風が原因だ。当初、南極側に蛇行していた風が逆に赤道側に波打ったため、低気圧ができて南極からの冷たい空気が引き込まれたとみられる。



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