許すまじ文協委員会の独走 10/09/06 (10:31)
ブラジル書道界の面々が年に一度の書道展を9月にブラジル日本文化福祉協会貴賓室で開催する。今年も25、26日の両日に開くため、会場確保にブラジル書道愛好会の若松如空代表が文協事務局を訪れた。作品展示のために展示用パネルを借りようと話をしたところ、パネル1枚の借用料が30レアルと言われ、普段温厚な若松氏は激怒した。昨年まで1枚10レアルだったものが三倍に跳ね上がっていたからだ▼かつてのインフレ時代ならともかく、ブラジルの物価上昇率は年率10%にも満たないのに300%の値上げに驚くのは若松氏に限ったことではないだろう。事務局の説明によれば、パネルを管理する美術委員会の意向だという。若松氏は、「以前から値上げをしたいという話は聞いていたが、せいぜい15レアルが限度でしょう」と値上げ幅の大きさに疑問を投げかけた。この異常な値上げを決めたのは美術委員会で文協理事会は蚊帳の外だった。納得のいかない若松氏は人を介して再度交渉し、15レアルで値下げ交渉が成立し、事なきを得たのだが、おかしな話である▼文協施設や備品の賃貸料は理事会が決定すべき問題にもかかわらず、一委員会が勝手に決めるとしたら理事会の面子は丸つぶれではないか。若松氏は、毎年貴賓室を使うことから、数年前4千レアルを文協に寄付し、その費用で貴賓室のライトをつけた。それまで部屋が暗かったが、新しいライトのおかげで明るくなった。そのほかにも2年前にはサンパウロ美術館で開催した毎日書道展の際に作成した展示用ガラスケース(2万4千レアル相当)を文協に寄付するなど見えないところで文協を支えてきた恩人でもある。美術委員会は文協施設にこうした貢献をしているのだろうか。2階にある日系美術館の作品の照明用ライトはところどころ切れたまま。自分たちが主催する美術展に金をかけるだけではないのか。2年前の移民100周年には日本で行った美術展で赤字を出し、その尻拭いは理事会がしている▼こうした各委員会の独走は一つや二つではない。文協は委員会の見直しをするべきだ。いつまでも文協が抱えている必要のない委員会を切り離すべきだ。理事会でできなければ、外部の有識者に委託をし、仕分けをすればいい。赤字に悩む文協を建て直すにはこの方法が最適だと思うのだが…。(鈴)
2010年9月6日付









