面白いコロニア旅行業の裏話(34) 10/09/06 (10:36)

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新婚夫婦客が手荷物紛失でJTBを告訴

 JTB岡山からの個人ツアーの地上手配オーダーで、新婚のご夫婦を受け入れたことがある。ご夫婦はサンパウロ在住の知人に依頼してキリスト教会で誓いの言葉を交わして結婚し教会発行の結婚証明書を手に入れ、サンパウロで5日間すごして、日本へ帰るという内容のものだった。ところがこのご夫婦の手荷物の紛失事故発生で、日本へ帰国後訴訟問題に発展し、JTB岡山が告訴されたのだ。

 東京からヴァリグ航空リオ経由でサンパウロへ到着したご夫婦をコンゴニアス空港で出迎え、予約してあるヒルトンホテルへ案内した。チェックインした折、結婚衣装や何やらで、手荷物が、大小合わせて7個あった。2人の荷物にしては軽量とはいえ数が多い。何とかホテルまで搬送し、翌日からはご夫婦の指示でハイヤーを手配し、無事結婚式を終え記念撮影も終えた。そこから持ってきた花嫁衣裳など身軽にするために国際航空貨物会社FINK社でその手続きをとった。

 突然イグアスーへ1泊旅行が決まり、ヴァリグ航空のエレクトラで出発し、イグアスーではブラジル人経営のインテルエクスプレス社へ連絡し、英語ガイドの案内を依頼した。その頃は、まだ日本人ガイドや旅行社が無かった。翌日の夕刻、イグアスーからもどったご夫婦を再びコンゴニアス空港で出迎え、再びヒルトンホテルでチェックインした。ポーターに頼んで前日に預けた荷物を倉庫から引き出し、合計で4個の手荷物を部屋へ運んでもらった。日本へ帰国する2日前だった。

 サンパウロ出発の日の夕刻、ホテルのチェックアウトを手伝いながら、ご夫婦の機嫌、とくに奥さんが非常に神経質になっていることに気がついた。旦那はだまってこちらのいうことに頷きながら動いている。会計で計算を済ませて、ポーターに頼んで回収した4個の手荷物をハイヤーに運び込もうとした時、奥さんが神経質な金切り声で叫び始めた。「手荷物が1個足りない。私の手提げカバンがない」というのである。


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