長套化する「落第生」の転校 「低きに流れる」傾向に賛否 10/09/06 (14:50)

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 毎年この時期、各地の高校で生徒の転出入が増える。年度途中の転校はたいてい、今の学校で留年が決定しそうな「落第生」たち。レベルの低い学校に移る、「低きに流れる」パターンだ。

 「前の学校にいたら確実に留年して、今でも高校生をやってるところだよ」と聖市の双子兄弟。最近、大学に入学した2人は、高校2年生だった2年前、成績不振で留年の危機にあったため、学校を辞めて「簡単な学校」に転校した。
 こうした「戦略」は珍しくもなく、同様に考える生徒や保護者は多い。このため、各地の高校では7月の休暇前後に転出入が増える。決まって、「優秀な学校は転出生、レベルの低い学校は転入生が増える」パターンだ。

 教育関係者らは同傾向を問題視。「生徒というよりは保護者の問題」と指摘するパラナ連邦大学・教育学部のロリッヒ教授は、「親が子供に最悪の手本を示すようなもの」と厳しい。子供が人生の困難にぶつかったとき、乗り越える力がつかないと指摘している。
 他方、子供の成績によって転校を勧める保護者は、「自分の子供が落第するのを見たい親がどこにいる」と詰問。「わが子かわいさあまり…」の過保護ぶりも垣間見える。

 こうした見解の相違に学校側は、「個人の力を最大限に伸ばすのが学校の務め」と最もな意見。聖市内のある高校は、成績不振者には補習などで対応しているとした上で、「成績不振の生徒は、学校に問題がある場合もあるが、家庭や校外生活に問題を抱えるケースも多い」と指摘。こうした生徒には、精神セラピーなども必要だという。

 教師らの間では、「学習スピードには個人差がある。学校としては、成績がいい生徒も悪い生徒も一緒に学べるような環境づくりが大切」といった意見も多い。

2010年9月4日付

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