環境情報と私たちの暮らし(2) 成田修吾 11/09/01 (13:43)

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「生活ゴミ」

環境情報を知るたびに、私たちの一番身近の問題の一つにゴミ問題がある。生活や産業で発生するゴミ、廃棄物(一般廃棄物、産業廃棄物)の問題である。ゴミ運搬車が回収して埋め立て処理場に集められるゴミの量は都市部と農村部との差はあるものの、平均して家庭ゴミが約30%、あとは産業廃棄物である。結論を言えば、家庭でも生産部門でも個々に「ゴミを減らす生活の気持ちを持つこと」が大切なことは言うまでもない。

企業の製造責任や市民のゴミの有料化などが少ないため、世界で一番ゴミ焼却炉の数が多い国が日本である。先進国では今、企業の製造責任やゴミの有料化により、ゴミを大幅に削減している。ところが、今回の東日本大震災により発生した廃棄物の量は莫大なもので、これを処分するには10年から20年はかかると言われている。

温暖化の問題がテレビでも取り上げられ、サンパウロでは最近になって大手スーパーのレジ袋がほとんど消え、買い物をダンボール箱に詰め込んで運ぶ様子が見られるようになった。買い物袋は持参するのが当然のことなのだが、いつの間にかスーパー側の過剰サービスが当たり前になっていた。また、街路では色分けした分別ゴミ箱もよく見かけるようになった。

しかし、分別したゴミの処理は、その先の先がどうなるかあまり知られていない。地域の生活水準にもよるが、一人あたりが排出する家庭ゴミの量は平均1キロでその70%が生ゴミと呼ばれる食物残渣(ざんさ)である。1家庭から出るゴミは年間1トンから2トン。また飲食によるゴミは調理をせずに食べられるカップ麺や持ち帰りのファストフード、飲料水をペットボトルや缶に入れたものから冷凍食品容器は、ゴミを多く排出することになる。また野菜や穀類などの食べ残しもゴミとなる。都市への人口集中が続き、生活水準が高くなればなるほど余分なゴミが増えていく。

私たちが暮らしていく上で、ゴミの中で生活できないので、ゴミは必ず発生するものであり、これを日本のように焼却処理した場合でも最終的には焼却灰が発生し、いずれもこれらを埋め立てる場所(最終処分場)が必要になる。ゴミ焼却炉のないブラジルでは、すべてにおいて丘陵地帯の窪地で埋め立て処理をすることになる。生ゴミの混じったミストゴミの埋め立て処理をすれば、必ずメタンガスの発生を考えなければならない。しかも、雨に降られて浸透した汚染水が地下水を汚染する。

ゴミは「燃やせばダイオキシン」、「埋めれば土壌汚染」と言われている。最終処分場へ運び込まれる廃棄物には重金属やダイオキシン類などの有害物質を含むものもあり、このような有害性の高い廃棄物については特別管理廃棄物に区分され、周辺への安全性の確保から特別な構造基準により設置されなければならない。しかしながら、搬入されるゴミは「リッション」と呼ばれる分別もされていないミストゴミが大半である。



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