東洋人街美化運動の公聴会 11/09/23 (11:30)
数日前に本欄で触れた東洋人街美化運動の公聴会が22日午前、聖市市議会会議室で行われた。同運動の火付け役となった野村アウレリオ市議が招集したもので聖市リベルダーデ区を管轄するセー区役所担当者をはじめリベルダーデ文化福祉協会の池崎博文会長、ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長をはじめ日系団体、韓国系団体、台湾系団体、リベルダーデの各団体などから約20人が参加した▼池崎会長は、長年ゴミの不法投棄が続いているとした上でゴミの収集ステーションを設けることを提案してきたが、一向に実現されないと経緯を説明した。出席した団体の人たちが現状や方策を述べ、区役所側がこれまでの対策や今後の方針を述べた。聞いていて、ゴミの収集問題一つがこんなに難しいものだとは思わなかった。問題点は大きく分けて三つに区分される。まず、一つ目はゴミを出す住民側の問題。決められた時間にゴミを出さないことやゴミの分別化が進んでいないこと。二つ目は、出したゴミをゴミ収拾車が集める前にゴミを漁る人たちが袋を破り、散らかすこと。三つ目はゴミ収集車が時間通りに回収に来ないこと。その上、行政が決めたゴミの出す時間や収集時間、燃えるゴミや不燃ゴミなどの分別区分などが住民に周知徹底されていないことなどが浮き彫りになった▼住民側の問題を解決するには、意識変革のための教育が必要になる。世間では環境問題が重視されているが、住民にその意識が広がっていない。自らが住む町を美しく快適にする意識がない限り、美化運動は前進しない。加えて、東洋人街は会社・商店、レストラン、住宅が混在していることが、ゴミ収集問題をさらに複雑にしている。会社・商店は終業時間の午後6時頃になるとゴミを外に出す。収集間際まで待てないのだ。ところが、レストランは閉店する午後 時過ぎに大量のゴミを歩道に山積みにする。一般家庭は個別に好き勝手な時間に小さな袋を投げ捨てる、といった具合だ▼行政は、各家庭や会社・商店、レストランにゴミ収集に関する情報をチラシで配布する一方、新聞や雑誌を使って広報する必要があるだろう。野村市議は、これらの情報をポ語だけではなく日本語、韓国語、中国語3か国語に翻訳することを明らかにしている。東洋人街ならではのこの作戦、どのような結果になるのか、注視したい。(鈴)
2011年9月23日付









