リレーエッセイ 11月 ロメウ・ 米山 幸子
11/12/01 (10:04)
ガウーショの町で・・・日本文化を伝える
ロメウ・ 米山 幸子
「ブラジルって寒いの?」。毎回日本へ帰国すると誰かが聞きます。
そう、ブラジルといえば「サンバ、太陽、陽気な人々」と…常夏のイメージを抱きがちですが、ブラジルだって寒いのです。
月に入りどこも真夏の雰囲気だと思いますが、私の住んでいるこの街はまだまだ朝晩は冷えます。日本から持って来た羽毛布団、とても重宝しています。家族3人分背負ってきた甲斐がありました。
2年前、日本からここカシノ(Cassino)とい小さな町に来ました。リオ・グランデ・ド・スール州の最も南、あと少しでウルグアイ!という位置です。
ここはガウーショ(Gaúcho)の本拠地。人や車より馬や牛の方が多いのでは?と思うくらい普通に馬が闊歩しています。
先日は犬の散歩中に馬の出産シーンに出くわしました。目撃者は私一人! どうしていいのか分からず(別に何もする必要な無いと思いますが…)誰か呼ぶべきか?でも一体誰の馬なのかしら。こんな所で…など一人アタフタしているのをよそに馬は無事出産。まだ半分膜に包まれてる子馬を見るのも始めて。慌てて娘を呼びに行き、子馬が立ち上がるまで見守っていました。テレビのドキュメンタリーどおり、子馬は何度も転倒しながら 分後にはゆらゆらしながら4本足で踏ん張っていました。そんなガウーショ一色の小さな町では逆に日本人がちょっと珍しいようです。
私と娘を見かけると「アリガト~」や「サヨナラ~」と言いながら手を合わせ、かけ去っていく子どもたち。
今回機会があり、リオ・グランデの大学で週2回日本語を教えることになりました。
3期目に入った今、私もようやく慣れてきて、少しはスムーズに授業を進行することができるようになった(かしら?)と思います。
折り紙を折ったり、娘のカルタや教材も駆使し日本の習慣や文化なども伝えています。カシノでは日本食材が手に入らないので、別の州に住んでいる友人にお願いして食材を確保。おにぎり、餡子、豆腐など家で作り生徒さんに試食してもらいました。お茶を飲んだり、百人一首を説明したり習字も体験してもらいました。
ここには日本に興味を持つ生徒さんがたくさんいます。少しずつですが日本語も上達し、文化の違いにも興味を抱き真剣に取り組んでいる姿を見ていると、「私もポルトガル語を頑張らないと…」と逆にやる気をもらっている自分に気がつきます。
先週は娘の学校でも「日本週間」という催しがあり、娘はドラ焼きと鮭のおにぎりを持って行きました。子供たちは見るのもはじめて!先生もビックリしたようです。それから紙飛行機を折ったり、浴衣の試着をしたり、授業の合間のチャイム代わりに日本の歌も流しました。娘はアニメ「ワンピース」の主題歌をガンガンかけてもらってご機嫌でした。
カシノの暮らしも来年で3年目に突入します。「日本人ガウーショ」として毎朝のシマホン(chimarrão)も欠かせなくなり、毎週末のシュラスコにも慣れてきたこの頃。でもやはり日本の家族が送ってくれる小包が届くたびにホッとし、少しセンチメンタルになる私です。お父さん、お母さん、いつもありがとう









