減少する伯国の在留邦人数 11/12/23 (9:09)
日本外務省は毎年、海外在留邦人数(3か月以上の長期滞在者と永住者の合計)調査を実施しており、平成23年度(2011年)速報版を10月に発表した。同調査によると10年10月現在、海外に在住する在留邦人数は114万3357人で、対前年比1.02%増だった。国別順位を見ると、1位米国(38万8457人) 、2位中華人民共和国(13万1534人)、3位オーストラリア(7万856人)、4位英国(6万2126人)、5位ブラジル(5万8374人)となっている。邦人総数の多い順は、1位の米国から3位のオーストラリアまでは昨年と変わりないが、昨年4位のブラジルと5位の英国が入れ替わった▼永住者を除いた長期滞在者数では、(1)アメリカ合衆国(24万305人)、(2)中華人民共和国(12万9805人)、(3)英国(4万7423人)、(4)タイ(4万6232人)、(5)オーストラリア(3万1312人)となっており、ブラジルは25位(2413人)。この数年、日本企業のブラジル進出や投資増加で駐在員が増加しているというが、ごくわずかということになる▼一方、永住者を見ると、1位米国(14万8152人)、2位ブラジル(5万5961人)、3位オーストラリア(3万9544人)、4位カナダ(3万9544人)となる。ブラジルの場合、長期滞在者も含めた在留邦人数で、対前年比2.11%減少しており、長期滞在者が増加していることから考えると、減少分は永住者で、実質的にはこれ以上の割合で永住者が減少していることになる。ブラジルの永住者減少傾向は年々増加しており、今後その割合は加速することが危惧される▼北米(米国、カナダ)地域やオーストラリア、欧州などでは未だに永住者が増えていることを考えると、先進国へ日本人が移住していることが明らかになっている。もちろん、受入国が日本人の永住を受け入れているからで、ブラジルの現在の政策では永住者が今後増えることは望み薄と言わざるを得ないだろう。我々は、常套句として「ブラジルは世界最大の日系人居住国」と言うが、在留邦人数を見る限り、年々減少している。企業駐在員の増加を期待するしかないのだろうか。(鈴)
2011年12月23日付









