リレーエッセイ 12月 清水 優子
11/12/26 (8:01)
熱帯の地アマゾンにも、サンタクロースはやってきます。今年も11月になると、街のあちらこちらにクリスマスツリーが飾られました。街灯にもイルミネーションがつけられ、街中が華やいだ雰囲気になります。
今年10月末、マナウスに住む私たちに、クリスマスには少し早く、大きなプレゼントが贈られました。
アマゾン河の支流のひとつ、ネグロ河にかかる橋です。
全長3595メートル、河に架けられた橋としては、パラナ州のグアイラ河にかかる橋(3598・6メートル)に次いでブラジル第2位だそうです。建設までには4年の月日と多くの費用を費やしました。
昨年の秋に完成するはずでしたが、ネグロ河の異常渇水で、完成が一年延びてしまいました。
この橋がつなぐマナウスの対岸には、イランドゥ―バという人口4万人ほどの町があります。ここには、かつてベラビスタ移住地と呼ばれた、日本人入植地があります。
1953年、日本政府の移住政策により23世帯が入植してきました。当時このあたりは、やせた、ほとんど作物の育たない土地で、移住者の人々は大変苦労されたそうです。現在、20家族がこの地で野菜栽培などを営んでいます。
それまではバルサ(渡し船)でマナウス市内に農産物を運びこんでいましたが、この橋の完成により、短時間のうちに市場に運び込むことができるようになりました。
また、以前は子弟の教育のために、市内に住居を移す人も多かったそうですが、橋の完成によりマナウス市内への通学が可能になりました。
橋の完成式典直後は、橋を渡るのに3時間以上もかかるという大渋滞でした。現在はさすがに渋滞は緩和されたようです。
約3・5キロの橋は、歩道も整備されており、歩いて渡ることも可能です。のんびりと景色を眺めながら、ネグロ河の川風にふかれ、散歩を楽しむことができます。ただし、自転車による通行は不可。
また、完成当初、この橋の真ん中からパラグライダーなどで飛び降りる人もいたそうです。もちろん、すぐに禁止になりました。
将来的には、もう一つのアマゾン河支流「ソリモンエス河」にも橋がかけられる計画があるとか。そうなると、現在のポルトベーリョ経由のほかに、もう一つマナウスとブラジリア等のほかの都市をつなぐ陸路ができます。
もしこの路線の建設が実現すれば、マナウスにとって物流の大動脈として大きな意味をもつものになるでしょう。
さまざまな可能性を持った橋の完成。それは、マナウスに暮らす私たちにとって、素晴らしいプレゼントであることは確かです。でも、その素晴らしいプレゼントを、きちんと維持し、役に立つように活用していくこと、それがこれからの課題であると思います。
皆様のもとにも、もうプレゼントは届きましたか?
世界中の人たちが、新しい年を迎えるにあたって、素晴らしいプレゼントをうけとることができますように。
Feliz Natal & Feliz Ano Novo!









