味と道具にこだわる地場産業 スザノの高木醸造食品有限会社 11/12/27 (14:11)  Icone_imagem

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高木政親さん(左)と孫を抱く千恵子夫人
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たくあんを計量し、袋詰めする女子従業員たち
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製造された後、水槽で冷却される豆腐

 1969年に創業し、漬物をはじめ、かまぼこや豆腐などの日本食品を製造販売しているブラジル地場企業の高木醸造食品有限会社。取締役社長の高木政親(たかき・まさちか)さん(61、長崎)は、10年ほど前に息子のヒロシさん(41、2世)に経営権を譲り、現在は悠々自適な生活を送っている。同社の歩みや今後の経営方針などについて話を聞いた。

同社は、聖市近郊のスザノ福博村にほど近い幹線道路沿いに立地している。工場には約40人の従業員が勤務。たくあん、福神漬などの漬物類を中心に、ちくわ、かまぼこ、豆腐など「高木」ブランドの商品は40種類にも及ぶ。

現在、生産品の5割はCEAGESP(聖州食糧配給センター)内の自社販売店を通じて、北はパラー州ベレンから南は南大河州のポルト・アレグレまで全伯に発送している。

取材のため同社の工場を見学させてもらったのは、11月26日の午前10時頃。土曜日だったため、すでに従業員たちは仕事のほとんどを終了していたが、政親さんの案内で快く工場内を見せてもらった。

最初に目が留まったのは、黄色いたくあんを袋詰めしていた女子従業員たち。適量を電子計量器で量り、でき上がったたくあんを袋に入れていた。

次に、ショウガ(ガリ)を瓶詰めしている作業を見せてもらう。機械ではなく、従業員が手作業で行い、商標ラベルも1枚1枚自分たちで貼っていたのが印象的だった。

その中でも圧巻だったのは、たくあん作りだ。1個が10~12キロもある「漬物石」を100個以上使用し、今でも昔ながらの製法で漬けている。

政親さんの話によると、この「漬物石」はリベイロン・ピーレス市の道路に敷くための「石畳」用の石を購入したものだという。大根100キロに対して石100キロと、同じ量の石を乗せるのが「おいしい漬物を作る」コツだそうだ。


「ほかの会社では機械で圧力をかけてやっているところもあるけれど、うちはあくまで石にこだわりたい。このほうが、停電しても作ることができるしね」と政親さんは笑顔を見せる。

また、たくあん作りの原料となる大根は、同社で大根の種を購入し、スザノ福博村に在住する日系農家に20年以上にわたって専属で作ってもらっているという。

「ち くわ」「かまぼこ」作りの部屋では、すでにこの日の作業は終了していた。作業工程は、仕入れた魚を水洗いして不必要な部分を取り除いた後、機械で練りつぶ し、焼き上げて常温にさせた品物をパッキングしていくのだと、政親さんがすでに清掃が終わった機械類と設備を見せながら説明してくれた。



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