始動する国士舘プロジェクト 12/01/12 (9:00)
ブラジル日本文化福祉協会が所有している国士舘スポーツセンターの再活性化計画がいよいよ始動しそうだ。「文協ニュース」最新号によると、昨年、サンロッケ市から3か所(入り口、体育館入り口までの車道、運動広場)の伐採許可が下り、整地についても市の内諾を得ており、正式許可を待って工事に着手するという▼木多喜八郎会長の目玉事業が動き出すわけだが、資金的手当てができているわけではない。昨年12月に開かれた文協評議員会では、7月の桜祭りに向けて「道路を新しくしたり、開催場所を広げるなど小さな工事を手始めに行っていきたい」と発表。そのための資金集めは理事会を通じて行うというが、詳細については触れられなかった。毎年実施されている国士舘スポーツセンターの「桜祭り」は駐車場が狭く、限界となっている。文協では「駐車場などを拡張整備し、広場を広げれば、入場者数は大幅に増える」としており、会場の整備によって入場客の増加を見込み、収入増につなげようという意図がある▼しかし、「桜祭り」だけの収入では赤字幅が縮小されるだけで黒字への転換は難しい。木多会長が打ち上げた「日伯文化センター」構想のインフラ整備と考えたほうがいいだろう。木多会長以下役員が各方面に寄付集めに動かざるを得ない。大プロジェクトへの投資と考えれば無駄ではない。ただし、企業に依頼して歩くのであれば、同センターの具体的な進行計画や各プロジェクトの投資などについて説明できる準備をしなければならない▼その準備もせず、単に開発許可が下りたからと言って資金調達するようでは、企業から相手にされないだろう。道路建設や広場整地の許可を取得するのに1年もかかったことを考えると、他の整備許可を取るにも同様の期間が必要になるだろう。例えば、不動産開発業者が宅地分譲するのであれば、山野を整地し、道路を付けて上下水道、電気の配線などインフラ整備するだけで売り出せるが、同センターの場合は違う。専門的な知識がなければ、途中で頓挫する危険もある。そうしたリスクを考えて慎重に行動すべきことを肝に銘じてほしい。(鈴)









