リレーエッセイ 1月  清水 由香 12/01/31 (8:08)  Icone_imagem

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昨年のリオ国立美術館でのリサイタルで

新たなるスタートへ

日本を離れブラジルに到着してから15回目の年越し。毎年私にとっては第2の故郷リオデジャネイロのコパカバーナビーチで過ごします。200万 人以上が集まり  分間の花火と共に迎える年越しは日本とは別世界。今では日本で家族と過ごした思い出が懐かしく、いつもあの頃に戻りたいと思う一日でもあります。コパカバーナのお正月はとにかく人、人、人。ブラジル国内、海外から観光客が集まり、普段は空いているレストランでも満席、特にスーパーマーケットは大行列です。クリスマス後は白い洋服ばかりがウィンドーに並び、年越しには平和を象徴する白を着るのが定番です。私は午後11時30分になり海岸へ向かいました。海岸沿いのホテル、アパート、そして砂浜はすでにたくさんの人で埋め尽くされていました。雨の中でしたが花火は年々豪華になり最後のクライマックスは激しい音と多彩な花火で海が朝の光に 照らされているようでした。今までで最高に素晴らしかったです。ブラジルが成長している象徴でしょうか。

そして1年で一番盛大で賑やかな夜が嘘のように一転し、元旦は車も人気もなく、1年で一番静かなコパカバーナの朝を迎えます。
リオデジャネイロの町は年々進化しています。最近の新しい試みはレンタサイクルです。パリの町に比べると自転車の数はまだまだ少ないですが、コパカバーナ、イパネマ他、観光名所近くに多数のレンタサイクルステーションがありオンライン登録することで1か月10レアルで乗り放題。私もピアノの出張レッスンの帰りに使ってみました。リオデジャネイロの美しい景色を見ながら自転車で帰宅できるなんて最高です!

私は1997年11月にブラジル人作曲家エルネスト・ナザレやビラ・ロボスの音楽に興味を持ち日本の音楽大学を中退しブラジルへ渡りました。ピアノの練習、レッスン、ポルトガル語を習う毎日からピアノを教える立場になり、今ではピアニストとしてブラジル、日本を中心にコンサート活動もするようになりました。

ヨーロッパのクラシック音楽とアフリカから伝わったリズムが融合されてできたブラジル音楽を演奏する時、なぜか素直に自分を表現することができます。そんな音楽に出会えたことが一番の宝物。私のピアノをより多くの人に聴いてもらうことが永遠の課題です。

子供の頃、家族と過ごした日本のお正月の思い出の一つはお雑煮を食べながら新年の抱負を語ることでした。私の今年の抱負は『自分に厳しく』です。病気で他界した父、その後、ずうっと私を支えてくれた母への恩返しのためにも…。
皆さんの今年の抱負は何ですか?


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