東京便り 関東に降った迷惑な初雪 12/01/31 (9:03)
日本列島は24日から25日にかけ、寒さに震え上がった。関東でも初雪が舞い、25日朝には、雪化粧が見られた。初雪などと言葉は優雅だが、生活者にとっては非常に迷惑なものだ。千葉県では時ならぬ冬の雷がとどろき、飼い犬が音に脅え、すり寄ってきたほどだ▼冬の雷は寒雷(かんらい)と呼ぶらしい。冬の季語というから、冬の雷はそう珍しいことではないようだ。日本海側では、寒雷はよくある現象だという。寒雷を調べていて分かったのだが、夏の雷は上から下へ稲妻が走るが、寒雷は下から上へ走るという。インターネット上には寒雷の稲妻の写真もあるから、興味のある人は見てみるといい。高い建物の最上部辺りから空に向かって稲妻が走っている▼毎度のことながら、雪国ではない関東地方が雪に降られると、交通事故が多発する。雪国の北陸、東北、北海道では雪があるのは普通なので、雪に対する備え、心構えが十分にできている。東京で4センチ、千葉で1センチというわずかな積雪なのに、交通事故が1842件(朝日新聞調べ)も起きた。鉄道が止まった路線もある。歩行者が転倒して病院に運ばれたのが100人あまりもいた▼25日朝はからりと晴れ、雪の白さが目に痛いほどだった。雪の積もった朝は、歩くのに難儀する。道路が凍り、歩くたびにばりばりと音がする。革底の靴を履いていようものなら、つるつる滑って歩けたものではない。幸いに最近は、凹凸を刻んだ丈夫な合成底が多く、その点では革底の靴より歩きやすくなった。それでも安心は禁物、私も3度ほど足を取られそうになった▼歩きながら考えたのだが、サンパウロ市内、それも坂道の多いリベルダーデ界隈に雪が積もったら、スッテンコロリンの人が続出するだろうな、とその光景が浮かんできた。もっともサンパウロに雪が積もるなど、太陽が西から昇るのと同じくらいあり得ない話。盛夏のサンパウロで暑さに辟易している人たちに、わずかでも東京の冷気を感じていただこうと、雪の話題をお送りした。(東京支社=瀬頭明男)
2012年1月31日付









