大SP圏の大気汚染 光化学オゾンの数値上昇 12/01/31 (9:00)
増加を続ける車両数も一因
大サンパウロ圏における大気汚染は過去8年で最悪の数字を記録しており、最も有害だとされる光化学オゾン(オキシダント)ガスは2001年以来の高水準が観測された。30日付フォーリャ紙が報じた。
光化学オゾンは大気汚染に大きく影響し、聖市内だけで718万台も登録されている自動車の排ガスと並んで公害問題を深刻化させている。
大気中のすべての有害物質を観測した上で大気の汚染状態が調査される。03年の大サンパウロ圏は1年間のうち94日間が大気汚染被害を被っていたのに対し、昨年は年間97日間に増加した。
光化学オゾンだけを見ても、03年は年間77日間で許容範囲を超過していたが、昨年は96日間に増えている。なお、1990年代はサンパウロ環境浄化技術公社(Cetesb)の観測所が現在よりも少なかったため、2001年以前のデータとの比較は不可能となっている。
光化学オゾンが他の有害物質と異なる点は、自動車の排ガスなどに含まれる窒素酸化物や炭化水素類を主体とする1次汚染物質が、光化学反応を起こして発生する2次汚染物質であることだとされている。また、光化学オゾンが空中に停留しスモッグ状になったものを光化学スモッグと呼ぶ。
サンパウロ総合大学(USP)で公害問題を専門とするパウロ・サルジバ医師は、「光化学オゾンなどによる大気汚染は、大サンパウロ圏を走行する自動車の車両数に密接に関係している」と説明。さらに同大学のパウロ・アルタショ教授は、「長年にわたって環境車検(Inspe鈬o veicular)の実施が行われなかったことと、公共交通機関の設置の遅れが原因だ」と指摘している。
◆各州都の大気汚染
アマゾナス州マナウス市では過去5年間にわたって車両数が65%増加している。同市の車両数は、伯国の人口ランキング上位10都市の中で最も増えているが、セアラー州フォルタレーザ市、ペルナンブコ州レシフェ市同様に大気汚染の観測が行われていない。
また、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市、パラナ州クリチーバ市、南大河州ポルト・アレグレ市、ブラジリアでは大気観測が行われているものの、観測所の設置数と観測機器を改善する必要性が叫ばれている。
なお、大気汚染が国際規制の上限を超過していた伯国内の都市は、聖市、リオ市、ベロ・オリゾンテ市、クリチーバ市、ポルト・アレグレ市だった。
2012年1月31日付









