15年続く大学生、教師の日語研修 全国から参加、熱心に日本を学ぶ
12/02/01 (9:04)
基金サンパウロ日本文化センターが主催
国際交流基金サンパウロ日本文化センター(深野昭所長)は先月、聖市ベラ・ビスタ区にある同センターで伯国内の大学で日本語を学ぶ学生を対象とした「全国大学生サンパウロ研修」と、公共教育機関で日本語教育に携わっている教師のための「初・中等教育日本語教師研修」を行った。両研修とも伯国各地から参加、盛況に終わった。
「全国大学生サンパウロ研修」はAとBの2グループに分かれてそれぞれ1月9~13日、16~20日に実施された。同研修は、学んだ日本語を使うことと日本文化を考える機会を提供することを目的として、2005年から現在の形式で行われている。前身の「日本語集中講座」から数えると15年間続いている。
Bグループの参加者は日系人2人を含む11人。最終日の13日は、同グループの発表会が行われた。参加者は2、3人のグループに分かれてリベルダーデで調べた日本の音楽や宗教、文化について発表した。
ポルト・アレグレ市にあるカトリック大学PUCでジャーナリズムを学ぶ非日系のアナ・パウラ・ラモスさん(20)は「発表の準備のためにリベルダーデを訪れた18日が一番楽しかった」と研修の感想を述べた。「ブラジルの報道機関では日本語を使う機会がない」と、将来日本語とのかかわりが途絶えることを悩んでいたが、「通訳か翻訳の仕事に就きたい」と卒業後の夢を語った。
「初・中等教育日本語教師研修」は25~27日までの3日間で行われ、聖州内だけでなくパラナ州やブラジリアといった遠方からも参加者が訪れた。
参加した25人の日本語教師は初日と26日、同センターの担当者によるワークショップを聴講した。最終日は3、4人のグループで発表が行われ、2日間の成果が披露された。27日午後3時半に最後のグループの発表が終わると、場内では質問や意見が活発に飛び交った。
その後行われた反省会では、今後さらに研修の内容を充実させるため同センター担当者が参加者へ意見を求める場面もあった。
同センターの池津丈司日本語上級専門家によると、今回のワークショップは基本練習をテーマに行った。参加した日本語教師の大半が過去に同様の研修に参加した経験がなかったため、日本語の習得に効果的と言われる「反復」や「代入練習」といった学習方法を今回初めて知ったという人が多く見られた。
パラナ州の私立校で日本語を教えている三浦・藤永エリカ教師(44、3世)は「以前参加した講習会で記録したメモを後日復習したが分からなかったことがある。今回のワークショップでは細かい部分が明確になった」と喜んだ。それを聞いた池津氏は、「地味な内容だったが行って良かった」と感想を述べた。
また反省会では、聖市の赤間学院で教鞭を執っている栗田司教師が「何年も勉強して検定試験に合格していても話すことができない生徒もいる。授業ではもっと話す機会を作り、口慣らしをさせてあげるべき」と実用的な日本語を習得するための授業の必要性を強調した。
池津氏ら同センター関係者は「研修へ参加する教師の人数が増えると思われるため、ワークショップの方法や内容を工夫したい」と今後の課題を挙げた。
2012年2月1日付









