サンパウロ人文科学研究所 「水野龍」をテーマに勉強会
12/02/03 (9:08)
サンパウロ人文科学研究所(本山省三理事長)は、1月31日午後6時から聖市リベルダーデ区の同研究所でJICAシニアボランティアとして来伯し、移民100周年写真集の編纂に携わった中村茂夫さん(47、高知)を講師に招き、移民の父と言われる水野龍についての勉強会を開いた。
同会では1908年に着伯した最初の移民船・笠戸丸で移民した日本人を率いた水野氏の思想や、同氏が生きた時代背景を解説。水野氏の人柄や移民史に関心を持つ来場者は、メモを取りながら約2時間の講義を聴講した。
同会に初めて来場したという北海道出身の中野順夫さんは講義の後、「初期の移民は昨今のデカセギと同じような感覚でブラジルに渡った。母国に仕事があるが、低賃金を理由に職に就かず海外での就労を目指した。食糧難や人口増加を理由に日本を出たわけではないという説がある」と言い、日露戦争後に明治政府が日本の行く末を危惧したことから水野氏が日本人の海外移民の構想を抱いたとする同会の講義内容に反論した。
また中野さんは「笠戸丸移民は金儲けのためにブラジルへ来た。それ以降の移民も同様である」と持論を述べた。
閉会後は懇親会が開かれ、中村さんや来場者は親睦を深めた。
2012年2月3日付
« 戻る









