上映資金に困窮 日系志願兵の記録映画制作=ハワイ 12/02/06 (13:32)
第2次世界大戦時に米国陸軍に日系人だけの部隊「第442連隊戦闘団」が編成された(ハワイの日系2世が所属した第100歩兵大隊も後に編入された)。太平洋戦争が勃発したことで米国に移住していた日本人および日系人は米国政府により強制収容された。この時、日系2世らは米国に忠誠を誓い、軍隊に志願した人たちで第442部隊が編成された。
この志願したハワイの日系2世たちの証言を集めた記録映画「Go for Broke(当たって砕けろ)~ハワイ日系二世の記憶~」の制作が進んでいる。長年、広告業界でCMプランナーやプロデューサー業に従事してきた松元裕之さん(47、宮崎)が制作しているが、完成間近にもかかわらず資金難のために上映にこぎ着けられないという。
日系人だけの同連隊が送り込まれたのは欧州の激戦地で、中でも1944年に第34師団141連隊第1大隊(通称=テキサス大隊)をドイツ軍から救出する戦闘では多くの死傷者を出した。
この時、ルーズベルト大統領自身から「第442連隊戦闘団」にテキサス大隊救出命令が下り、同大隊の211人を救出するために、同連隊の約800人が死傷した。延べ死傷率は314%で、米国史上最も多くの勲章を受けた部隊としても知られている。
現在、同作はインタビュー撮影などは終了しているが、上映に向けての資金集めを行っているという。
すでに同作の予告編は動画投稿サイトYOUTUBEで公開されており(http://www.youtube.com/watch?v=dubPFN2dbVo)予告編の中で同連隊に志願した元兵士らは「私たちが志願するのは当然だった」「ある兵士は死にながらお母さんと言った」「彼は私の腕の中で息を引き取った」など戦時下の生々しい証言を語っている。
松元監督は自身のブログで「インタビューに応えてくれた2世の方々に、お礼の意味も込めて現地で見てもらいたい」と語っており、今年のホノルル映画祭に作品を出品。
また、当初予定にはなかったが、テキサス大隊ゆかりの地で開催される、映画祭「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」にも出品予定だという。
上映に向けて資金を集めている間にもインタビュー撮影に協力してくれた2世2人が亡くなったことを受け、「寂寞(せきばく)とした気持ちになりました」とコメントしている。
2012年2月4日付









