パイロットペンが新工場起工 堅牢、高品質の筆記用具を生産へ
12/02/06 (13:34)
聖州ジュンジアイ市が新拠点
筆記具メーカー「パイロット・ペン・ド・ブラジル」(早乙女辰男社長)は聖州ジュンジアイ市に建設する新工場の起工式を2日、同市工業団地ジョゼ・ベナッシ大通り1919番の建設予定地で地元行政側のミゲル・アダッド市長はじめ同市関係者を中心に招待客約50人が出席して行われた。
新工場は、現在稼働しているサンミゲル・パウリスタ市に建設された初代工場(1958年建設)が手狭になったため全面移転を目的に建設される。敷地面積3万6千平方メートル、工場面積1万3600平方メートルで、生産品目は普及タイプのボールペン、油性・水性マーカー、シャープペンシル、オフィスペン(マーカーの細いもの)、インク、ルミカラー(ライン引き)、ピンセル・アトミコ(ボードペン)など多岐にわたる。同工場の従業員数は210人の予定。工場は年内に完成し、来年1月からの稼動を目標にしている。
起工式あいさつで早乙女社長は日本本社株式会社パイロットペン・コーポレーションの企業理念の一つである「三者鼎立」(さんしゃていりつ)の精神を説明した。「工業製品を作る人、売る人、使う人の状況がバランス良く保たれ、お客様に喜んでいただけることがパイロット・ペンの企業理念」と強調。工場の地元となるジュンジアイ市にできる限りの貢献をしていきたいと、地元密着の姿勢を打ち出した。
同社がブラジルに進出したのは1954年で、日本企業の進出では老舗の一つである。歴代社長の数は約 20人に上る。高級ボールペンと万年筆そして普及版ボールペン用のペン先とインクを輸入している他、日本企業として唯一ブラジルで普及版の筆記具を生産している。
ブラジルにおける同社の筆記具市場総合占有率は2~3割だが、主力商品の油性マーキングペンでは市場の7割を占める。
新工場完成後の企業戦略は、ブラジル他社製品に比較して堅牢、高品質が特徴で値段が他社に比べてやや高めのボールペンを中心に製品全体の販売拡大を目指している。
2012年2月4日付









