日系団体を総領事がてこ入れ 12/02/08 (10:23)

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 7日付社会面に掲載されたサンパウロ総領事主導の日系5団体の懇談会。総領事が日系団体をまとめようとしているのはサンパウロだけではない。パラナ州の日伯文化連合会関係者に聞いたところ、クリチーバ総領事の肝いりでパラナでも北パラナとクリチーバの日系団体の横のつながりを強化しようと尽力しているという。いずれの地域も日系人が多いが、日系団体同士の横のつながりが希薄になり、拡散傾向にある。こうした状態を見るに見かねて総領事が動いたと考えるべきだろう▼そこまで日系団体が弱体化してきた証拠だ。日本政府の出先機関である総領事館は、今後の両国関係を考えた場合、日系団体をてこ入れすることにより有効活用できると考えているのだろう。これまでは、主要日系団体は力もあり、統率力もあったため総領事館も安心できたが、現在の日系団体を信用できなくなったための措置だとも言えるのではないか。戦前から戦後の一時期まで日系団体をまとめるために総領事が仲介役として活躍した時期はあった。しかし、日系コロニアが安定し始めた1960年代後半以降は日系団体から相談しない限り、総領事館が口を挟むことはなかったように思う▼日系コロニアのトップリーダーたちの統率力が低下してきたことが影響していると見るべきだろう。サンパウロ総領事館が行った懇談会は評価できる。だが、3か月に1度の頻度で会合を持つというのは、時間がかかりすぎる。「鉄は熱いうちに打て」の諺(ことわざ)がある。もっと短い期間に集中的に行い、道筋をつけなければ、各団体とも役員が交代し、話が中途半端に終わる可能性が強くなる。これでは、懇談会が単なる交流会で終わってしまうことが危惧される▼一方、招かれた主要日系団体も考えなければいけないことがある。他力本願で総領事がすべてを取り仕切ると考えないことだ。自主性を持たなければ、総領事館の言うままに動く御用団体に陥る危険性をはらんでいる。各団体とも責任ある立場の人たちが出席して議論を煮詰めるのだから、持ち帰った検討事項は即座に決定し、目に見える形で具体化していく必要がある。今の日系団体を活性化させる方法として期待したい。(鈴)

2012年2月8日付


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