聖総領事館のひとりよがり ④ 12/02/20 (8:03)
根深い旅行代理店の猜疑心
株式会社JBACが先週代理申請事業者(旅行代理店)に配布した「『在サンパウロ日本国総領事館査証申請センター』開設のご案内」に、申請者及び代理申請事業に対して「要望を汲み取った親身な対応、日本的作法を取り入れた接客」と記載されている。これを分かりやすく説明すると、これまで総領事館は「親身ではなく、日本人的な作法をせず横柄な態度だったものを改善する」ということになる。確かに、サンパウロ総領事館に限らず、在外公館の窓口業務の横柄さが目に付いた。これまで何度も新聞紙面をにぎわせてきたことを考えると事実なのだが、総領事館から業務を受託した業者がここまで書くのはいかがなものか。一昔前なら「業者の分際で!」と大目玉を食らい総領事館出入り差し止めとなっていただろう。総領事館もおおらかになったと言うべきか▼ さらに、同文書によると、個人および旅行代理店が総領事館に要望事項を挙げる場合、JBAC(査証申請センター)を通して総領事館と接触するとなっている。この文章を読む限り、直接総領事館と話ができないということになる。もともと査証担当領事は、旅行代理店関係者や日系コロニアとの接触を意識的に避けてきた。利害関係が絡み、親しくなりすぎると査証発給の無理強いをしたりするからだ。こうした関係がおきないようにするためには当然の措置だと理解する▼しかし、査証申請センターだけが窓口になれば、別の意味で風通しが悪くなり、民意が総領事館に届かなくなる。査証申請センターにとって都合の悪いことが要望として出されても、握りつぶされ、雲上人となった総領事館の査証担当者に声が届かなくなるからだ。今回取材した複数の旅行代理店のいずれも、サンパウロ総領事館の対応に不快感をあらわにしている。これは、今始まったことではない。昨年、サンパウロ総領事館が旅行代理店を集めて説明会を行った直後からくすぶっていたことで、我々も推移を注視していた▼こうした状態で業務委託が行われれば、必要以上の摩擦を生むことが予測される。サンパウロ総領事館側の説明不足が理由ならいずれ収まるのだろうが、どうもそれだけではなさそうだ。(つづく、鈴)
2012年2月18日付









