新来記者日記(修) 12/03/21 (9:01)

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 日本の若手女優、北乃きいが青来有一(せいらい・ゆういち)氏の原作を実写映画化する「爆心」(仮題)で主演を務めることになり、6日、東京都内のロケ現場で日向寺太郎監督らとともに会見した。

この映画で北乃は祖父母が被爆体験を持つ、被爆3世という役どころだという。
昨年6月2日付新来記者日記でも記したが、新来記者も被爆3世。この映画は私の映画だ。また、被爆者や2世を扱った映画は数あれど、おそらく3世の話となると私が知る限り初めてではないだろうか。そういった意味でも注目している。

映画では、爆心地となった長崎に生きる市井の人々の姿を通して「受難と再生」を問いかけるという。共演者の稲盛いずみは記者会見の場で「原爆が落ちたことで、1世、2世、3世の間には普段は気付かない『ひずみ』がどこかに残っているのかもしれない」とコメントしているが、私に限って言えば『ひずみ』など感じたことはない。ちょっと考えすぎではなかろうかとも思うが、そこを描くからこそ映画になるのだろう。

ほとんどの日系ブラジル人と同様に「被爆3世」ともなると自らのアイデンティティーとして、祖父母らの被爆体験を特別に意識することはまずない。そのことについて友だちと話をすることもなければ、差別を受けたこともない。

原爆を題材とした映画も3世が主役になる時代。移り行く時代と共に平和への思いもどう推移していくのだろうか。
映画「爆心」(仮題)は年内の公開を目指す。(修)

2012年3月21日付


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